こころの劇場
4月18日(火)、ファミリーミュージカル『人間になりたがった猫』越谷公演(埼玉県)より、2023年度の「こころの劇場」公演が始まりました。
日本全国の子どもたちを劇場に無料招待し、演劇の感動を届けるプロジェクト「こころの劇場」。
子どもたちの心に、「生命の大切さ」「人を思いやる心」「信じあう喜び」など、生きていくうえで大切なことを、舞台を通じて語りかけたい――。「こころの劇場」はそんな祈りのもと、一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季が主催し、この趣旨にご賛同いただいた多くの企業や団体、行政のご協力を得て2008年から実施しています。
しかし2020年からは、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、活動が休止に――。21年度からは動画配信版として舞台を届けてきましたが、今年度、およそ3年ぶりに劇場での招待公演を再開できることとなりました。
越谷公演の会場となったサンシティ越谷市民ホールには、2回公演で計29校の児童が来場。劇場内には子どもたちの笑顔があふれました。
幕が上がると、主人公・ライオネルと個性豊かな登場人物たちのやりとりに、子どもたちは素直な反応を返しました。
魔法によって人間になった猫のライオネルが、様々な人と出会い、「人間のすばらしさ」「命や仲間の大切さ」を知っていくこの物語。
劇中ナンバー「すてきな友達」では、ライオネルを応援するかのような温かい手拍子が送られ、子どもたちは作品に込められたメッセージを思い思いに受け取ってくれたようでした。
今年度の「こころの劇場」は『人間になりたがった猫』『ジョン万次郎の夢』『エルコスの祈り』の3作品を上演。約140都市、公演回数約400回、総計約50万人の子どもたちを招待する予定です。
これからも一般財団法人舞台芸術センターは、劇団四季とこの活動にご支援くださる企業・団体、行政の方々と手を携え、日本全国の子どもたちに感動を届けてまいります。