こころの劇場
8月下旬から、ツアー最北端の公演地・北海道利尻島を訪れているミュージカル『ガンバの大冒険』カンパニー。
8月30日(水)、31日(木)には、島内の子どもたち460名と、利尻島から北西に19キロメートル離れた島・礼文島の子どもたち258名を招待する「こころの劇場」公演が行われました。
公演初日、開演前に行われたミーティングで公演委員長の三宅克典は、地元の方からいただいた言葉を紹介しました。
「『島の子どもたちは、海がある環境は当たり前になっています。『ガンバの大冒険』の物語を通じて、海の素晴らしさを再認識してもらえたら』と仰っていました。僕たちも美しい利尻島の海や山々を目に焼き付けて、舞台上から子どもたちに感動を届けましょう」。
開場を迎えると、客席は公演を楽しみに待ってくれていた子どもたちのにぎやかな声が響きます。
しかし、開演前のアナウンスが流れた途端、舞台に集中。ガンバたちの冒険を、まるで一緒に旅をしているかのように真剣な眼差しで見つめていました。
2日目は、礼文島の子どもたちがフェリーに乗って利尻島へ。その途中では、「今日は劇団四季を見に行くんだ!」と、乗り合わせた乗客の方に嬉しそうに話していたそう。
終演後、俳優たちがロビーでお見送りをしていると、子どもたちは「素敵でした!」と声をかけてくれたり、両手でハイタッチをしたりと、キラキラした笑顔で劇場を後にしました。
島の方々の温かさや、子どもたちの素直な心に触れた2日間の公演を終え、カンパニーは次なる公演地・旭川(「こころの劇場」公演)へと出発しました。
(取材協力:劇団四季)