私はたまに言葉と言葉がつながってしまい、聞き直されることがありました。そして、日ごろから気を付けていなかったことがすぐ分かりました。今まで発言中にかんだり、間ちがえたりすることがこわかったけれど、これからはテクニックを使って堂々と発言できるといいです。
全国の小学校を周り、
俳優が美しい日本語の話し方について教える『美しい日本語の話し方教室』。
授業の体験後に子どもたち、
先生の皆様から届いた感想文を紹介します。
私はたまに言葉と言葉がつながってしまい、聞き直されることがありました。そして、日ごろから気を付けていなかったことがすぐ分かりました。今まで発言中にかんだり、間ちがえたりすることがこわかったけれど、これからはテクニックを使って堂々と発言できるといいです。
私が授業の中で一番楽しかった場面は、みんなで最後に「友だちはいいもんだ」を歌ったところです。今まではふつうに歌っていましたが、母音や子音にいつもより気を付けて歌うと、いつもより歌が上手くなっている感じがしました。あいさつも母音や子音に気を付けて言ってみると、前よりはきはきと言えて、気持ち良い気分になりました。母音や子音に気を付けるだけでこんなに変わるんだなとびっくりしました。
私はよく「滑舌が悪い」と言われることがありました。でも教わった母音を意識して話すことや母音が連なるときは音の高さを上げることなどを意識して話していると、そう言われることがなくなりました。また、クラスで朝のあいさつをした後に歌を歌うのですが、この話し方で歌うと声がよく出るようになり、気持ちよく歌うことができるようになりました。
私はよく母に「声が小さい!」と言われていました。口の中でごにょごにょとしゃべっていたのですが、美しい日本語の話し方を教えてもらい、ハキハキとしゃべれるようになりました。口を大きく開けて、心をこめて話すなど、たくさん教えてくれたことを生活にいかしたいです。
私は、人と話すことが苦手でしたが、今回、話し方について学び、はきはきと話すことは大事なんだなと思いました。劇団四季の方々のおかげで、一つ一つの言葉が、とてもはきはき、そして、心をこめて話すことが大切だということを知りました。朝のあいさつは元気に明るく話せば、相手も楽しい気分になれるし、友だちに「さようなら」と言うときも、笑顔ですれば、こころがはずむと感じました。まだまだ私は発言するときや、みんなの前で発表するときなど、とてもドキドキして緊張してしまうけれど、あきらめずにもっとがんばろうという気持ちが高まりました。
感動的な授業でした。まず、俳優お三方の声がすばらしく、冒頭の自己紹介から瞬時にドラマの世界に引き込まれました。スピード感のある台詞の応酬はさすがでした。集中力を乱さないテンポのよい流れで、子どもたちは自然に美しい発音をしようとしていました。母音法を知り、劇団四季の歌声の素晴らしさの秘密の一端を知った気がします。
また、歌の力は大きいと改めて思いました。歌詞の意味を考えながら歌うことで感動的な歌声が生まれました。これには参観していた教員たちも驚いていたようです。なにより子どもたちの心の真ん中に、どんと響いたことだろうと思います。
今回の授業では、日本語を美しく話すための技術を伝授するだけでなく、その底には、相手に届くように話すという思いやりの心を持つことの大切さや、相手を思いやる心を持っているならば必ず相手に伝わるという、仲間作りの基本を体感させたいという強い意図を感じました。しかもそれは、教員では醸し出すことのできない本物の俳優(厳しい訓練を継続している方)が持つ力のおかげで、子どもたちにしっかり伝わっているようでした。45分という短い授業のなかで、一つ一つの行程が微密に計算されており、エンターテインメントを極めている劇団四季さんのすごさを感じました。感謝と感動の気持ちは語り尽くせません。
ぜひ多くの学校でこの授業を実施し、子どもや子どもたちを指導する教員たちに、学ぶ機会をいただけたらと願っています。