こころの劇場子どもたちからの
感想文

全国各地の子どもたちに演劇の感動を届けるプロジェクト「こころの劇場」。
その観劇後に子どもたちから届いた感想文を紹介します。

2016年度の感想文

エルコスの祈り

劇団四季のみなさん、『エルコスの祈り』という楽しいミュージカルを観させていただき、ありがとうございます。
ぼくは、劇団四季を観るのが初めてでしたが、みなさんの劇を観て感動しました。ぼくが一番心にのこったのはエルコスの子どもへのやさしさです。ユートピア学園の生徒たちはダニエルさんたちの教育を受けて、夢や笑顔を忘れてしまったけれど、ユートピア学園にロボット先生として来たエルコスは、子ども一人ひとりの個性や夢を引き出すという事がやさしいと思いました。ぼくには他の子どもの個性や夢を引き出すという事はとてもできないけれど、エルコスはそれができるというのはとてもすごいと思いました。

この『エルコスの祈り』を見て、温かい心や夢を持つ事が大事だと分かりました。ぼくの将来の夢は本屋さんになることです。ぼくは本が大好きなので本屋さんになろうと思いました。お客さんにも本が好きになってもらえるようにがんばります。そしてぼくもこれからエルコスのように温かい心を持ち、子どもたちにやさしくしていけるような人になりたいです。

名取市立閖上小学校(宮城)
針庄 一颯さん

「語りかけよう」という歌がいいなと思います。「苦しみを分かち合う素晴らしい仲間~」という部分が心にひびきました。私のクラスは、7人です。これから先、友だちがなやんだり、苦しんだりしているときは、エルコスのように手をさしのべ、大人になってもずっといい仲間であり続けたいです。
もしも、今から50年後に、ユートピア学園のような場所があったら、私も、エルコスのように、みんなを明るくさせたいです。とてもきれいな歌声で、温かい気持ちになり、感動しました。いいお話をありがとうございました。これからも、がんばってください。

霧島市立牧園小学校(鹿児島)
古江 月奈さん

王子とこじき

王子とこじきを鑑賞して

「身なりで人のことを判断してはいけない」というエドワードのセリフを聞いた時、ぼくは胸がドキッとしました。それは、いつもの生活の中で、無意識のうちに人を見た目で判断してしまっていたことがあったかもしれないと思ったからです。

主人公のトムとエドワードが勇気をもって真実を言ったことから、どんなに身なりが違っても、人はみんな同じ心を持った平等な存在なのだと思いました。
それから、真実を伝えた時、それを信じてもらう難しさも感じました。マイルスは、最初はエドワードのことを王子だと信じていませんでしたが、エドワードの味方となり、エドワードの「マイルスを信じる」という言葉で、最後にはマイルスもエドワードを信じることに決めました。とてもかっこよかったです。
自分のことを信じてもらうには、相手のことを信じることが大切で、信じることも勇気なのだと思いました。

ぼくは、この『王子とこじき』を鑑賞して自分の考え方が変わりました。
これからは、人を見た目で判断したり、周りの意見に流されたりせずに、たくさん話をして、相手のことを正しく理解する努力をしていきたいです。そうすれば、自分の間違いに気付き、それまで気付かなかった相手の良いところを知ることができるかもしれません。
それから、周りに流されずに真実を言うことはとても難しいと思いますが、勇気を持って、自分の考えをはっきり言う強い心を持ちたいと思います。

世の中の身分の差をなくすことができませんが、みんなが自分の立場でできる正しい判断をしていけば、いじめや差別の問題はなくなって、平和な世の中になるのではないかと思いました。
このことについて気付かせてくれた『王子とこじき』のミュージカルを、これからもたくさんの人が鑑賞して、ぼくと同じように考えたり、気付いたりしてほしいです。

仙台市立高砂小学校(宮城)
狩野 圭汰さん

信じること

私は『王子とこじき』を観る前は、信じることとは約束のようなものだと思っていた。この『王子とこじき』の劇の中に出てくる4人の登場人物たちから、信じることとはどういうことなのか、考えることにした。

まずは、「マイルス・ヘンドン」だ。この男はこじきの服を着たエドワードを、陛下と呼んでいた。このようなこと、できるだろうか。子どものこじきで、しかもきどっているようにも見えるこのエドワードに、私だったら、できないだろう。しかし、マイルスは、エドワードをけんかから救い、その上家来になった。エドワードを信じて、なったのだと思う。エドワードがジョンにさらわれた時も、必死で探していた。私だったら、エドワードをばかばかしく思い、探さなかっただろう。そして、二人がつかまった時、エドワードの身代わりとなり、マイルスはむちに打たれていた。むちで打たれたあと、苦しむマイルスに向かいエドワードは「立て」と言った。私は自分の身代わりになってもらい、苦しむマイルスに、その言葉はひどいのではないかと思った。しかしその時、エドワードに何がほしいか聞かれ、マイルスはこう答えた。
「陛下の前で座れる権利をください」
この時私はドキッとした。何でも求めて良い時に、この言葉を言えるだろうか。たとえみじめだろうと、私だったら物を頼むだろう。豪華で美しく、すばらしい物だ。だが、マイルスの頼みが一番美しいのではと感じた。

次に、エドワードの家来たちだ。彼らは身なりでどちらが王子かこじきか判断した。王子の服を着たこじきのトムに従い、こじきの服を着た王子のエドワードのことは傷つけ、ひどい扱いをしていた。このような差別を、私はしたくない。生まれた家庭により差別されてしまうのは、その人の才能をつぶしてしまうのでいけないと思う。そして、一番言いたいのは、このエドワードの家来たちは「信じることが出来ない人」ということである。エドワードとトムの「ぼくは王子だ」「ぼくはこじきだ」という言葉を信じない。その家来たちがかわいそうだと思う。

最後に、トムとエドワードだ。この二人は真実を訴えつづけた。二人を見て周りの人がなんと言おうと真実を突き通す勇気を、私も持ちたいと感じた。二人は自分の夢みていた生活を体験したことで元の自分の生活のすばらしさを理解することができた。私の今の生活もすばらしいと分かることができた。

劇の中で一番心に残ったのは、エドワードとマイルスの会話である。「信じること」とは何かという会話があり、エドワードは「勇気」、マイルスは「かけ」と答えた。そして私が出した答えは、「希望」だ。なぜなら信じる人と信じられる人、どちらも希望を持つからである。これから私は多くの人を信じたいと思う。

仙台市立榴岡小学校(宮城) 
藤本 こころさん

ガンバの大冒険

ガンバの大冒険を観て

私は、『ガンバの大冒険』を劇場で見て、ガンバたちの、仲間と自分を信じて強い敵に立ち向かっていく姿に感動しました。途中で意見がわかれてしまい、ケンカすることが多くても、協力して敵に立ち向かっていたガンバたちはとてもかっこよくて立派でした。
また、劇をしている人たちの姿もとてもかっこよかったです。その役になりきり(つつ自分らしさを出していることが伝わってきました)、一人一人の顔がとてもいきいきとかがやいていました。

私はこの劇を通して、一つのことでも、だれかと一緒にやり、成功させるには、その人のことを信じ、信らいし合うのが一番大切だと思いました。ガンバたちも、出会ったばかりの、もしかしたら裏切ってくるかもしれない動物とも、おそれることなく、行動していました。それだけ、相手のことを信じているのだと思いました。相手のことを信じたり、共に行動したりするのには、それなりの勇気がいります。でも、信じずに、相手とびくびくしながら行動するよりも、おたがいに信らいし、協力して行動する方が成功します。だから、協力して共に一つのことを成功させたいという相手がいたら、まずはその相手のことを信じることが大切だと思いました。
これからは、小さいことでも、友だちと協力して相手のことを信じ、お互いに信らいし合って、勇気をもち物事にとりくみたいと思います。

大田区立清水窪小学校(東京)
M.Aさん

ガンバの大冒険を観て

たくさんのネズミたちが仲間のために戦う姿が、劇団四季の方々の演技で、とてもいきいきと見えました。
苦しいことがあっても、不安に押しつぶされそうになっても、声をかけあい、支えあい、助け合う、というのは、まさに人間社会そのものだな、と思いました。互いに苦しみを、喜び分かちあい、笑い、泣く。純すいで美しい心は、愛を生む。人は一人では生きていけない、一人の力はとても小さい、でも、皆で力を合わせれば、とても大きな力となる。人と人との関わりあいの素晴らしさを、劇を通じて教えてくれました。 
又、どんな危険や困難が待っていようとも、仲間のために、臆することなく立ち向かう、ガンバの勇気ある姿は、多くの人に勇気と感動を与えたと思います。私も、ガンバのように勇気があり、人のことを思いやれる人になりたいな、と感じました。

そして、一番心に残ったのは、
「住む場所、生きる場所は違えど、皆同じネズミ、同じ仲間だ」という言葉です。この言葉には、強く心動かされました。これは、どんな場合にも言えることだと思います。それぞれ違うところがあっても、境界があるでもない、皆平等な仲間。とても素晴らしい言葉だと思いました。
劇団四季の俳優さんの迫真の演技によって、それぞれのキャラクターの豊かな個性や、話の世界観も出ていたと思います。キャラクターにも、愛着がわきました。
人の、頭の中で考える力と心で感じる力が、行動や言動によって表れれば、ガンバと仲間たちのような、つながりが生まれます。この劇を観て、「あったかい気持ち」が伝わってきました。

大阪信愛女学院小学校(大阪)
小林 千泰さん

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